格闘家式目
【格闘家の章】
一.総合格闘技の創始者は佐山 聡 総監である
西洋の格闘技を学び、それと融合させ、国際的な『競技』へと発展させた偉大な開祖で在られる
総監の意思を受け継ぎ、後世に残すのは格闘家としての使命である
二.格闘家は日々精進し、いつ試合になっても対応出来なければならない
しかし、七日に一日は休養を取り体力回復に努める事とする
それが格闘家としての務めである
三.格闘家は競技場以外では紳士でなくてはならない
周りに不快感を与えぬよう、常に身だしなみには気を使うよう心掛ける
【徳の章】
四.人を思いやる心を持ち、力は無闇に使用してはならない
五.悪行を見たら必ず正し、己も若い者の手本となる様に心掛ける
六.人と人の繋がりは礼節から始まる、常にそれを意識して人と接し、秩序を乱さない事
七.常に新しい情報を入手しようと心構え、若い者を指導し、勤勉を怠らない事
八.人を妬まず、自分勝手な行動を慎み、誠実である事
【組織の章】
九.役員は『理事長』『顧問』『相談役』の三役三名とする
十.現場組織として『協会』を設け『協会長』と『事務局長』を置く
『協会長』と『事務局長』は『常任理事』とし、それを補佐する会員を『理事』とする
十一.全国に支部を置く
『東日本』『中日本』『西日本』と地域別に事務局を設置し統括する
役員は各支部の代表と事務局長を任命する
十二.協会費は一年に一度、四月に協会が設定する金額を納める
協会費は協会運営費及び活動費として使用する
十三.理事は半年に一度、会議を開き、協会に活動の報告をする
十四.『刺青』を入れた者は即、資格を剥奪し退会処分とする
髪の毛を黒以外で染めた者は謹慎処分とし、継続する場合は資格を剥奪し退会処分とする
十五.弟子が規則に反した場合、師匠の責任はなしとするが、臨時会議を開催し経緯を報告しなければならない
十六.協会が主催する、師範及び師範代の資格講習会を受講した者に格闘家を育成する資格を与える
十七.道場主が引退して跡継ぎを決める場合は必ず協会に報告し、跡継ぎに相応しいか会議で決定する
格闘技の概念
格闘技とは武器又は頭部への防具を使用せず、手足による顔面への攻撃を有する、一対一で行われる闘いの事である
第一期格闘家発表
第一号 渡部裕一(総合格闘技)
群馬県太田市出身
修斗初代世界ウェルター級王者
全日本レベルのアマレスをベースとした修斗創世記の中心選手
現在、佐山 聡 総監が主宰する掣圏真陰流の道場 興義館の館長
第二号 関島康人(総合格闘技及びキックボクシング)
長野県飯田市出身
修斗初代世界ミドル級王者
柔道をベースにした世界初の総合格闘技世界王者及び世界初の無敗の世界王者
総合格闘技の王者がキックボクシングに転向した魁
第三号 大原友則(総合格闘技及びボクシング)
愛知県東海市出身
修斗第二代世界ウェルター級王者
プロボクシング日本ランカー
プロボクシング選手が総合格闘技の王者になった魁
総合格闘技のタイトルを返上後、プロボクシング界へ戻り、日本ランキング入りと云う偉業を達成
現在、一般社団法人日本格闘家協会の理事長
第二期格闘家発表
第四号 菅野浩之
岩手県水沢市出身
極真空手をベースにした、打・投・極の備わった元世界ライト級一位
初代ライト級王者にノンタイトルマッチで勝利、第二代ライト級王者に挑戦の経験を持つ
第一回アマチュアシューティング大会軽量級優勝
優勝後にプロデビューするという、後の修斗のシステムに先鞭を付けた
引退後、その理知的で穏やかな人柄から、発足したばかりのコミッションに請われて審判員に着任、以後約20年間にわたって数少ない審判員の一人として殆どのプロ興行のジャッジを務めた
第五号 福岡諭志
大阪府堺市出身
レスリングをベースにした、シューティング時代の選手
スーパータイガージム鷺沼に所属し、初代L・ベビー級王者、第三代ミドル級王者、第二代ウェルター級王者と共に練習に励む
引退後は大会運営側にまわり、総合格闘技ブームを作った裏方として支える
元シューティングジム大阪の代表として、第九代ウェルター級王者を育てる
第六号 則次宏紀
愛知県小牧市出身
シューティング時代の選手
スーパータイガージム津田沼に所属し、初代ライト級王者と共に練習に励む
第三代ウェルター級王者と対戦の経験を持つ
現在、ナゴヤファイトクラブの代表であり、キックボクシング団体KAKUMEIの会長
第三期格闘家発表
第七号 横山忠志
東京都出身
空手有段者 プリシューティング、クール戦時代の選手
初代シューター認定者
プロ化第一戦で後の初代L・ヘビー級王者と対戦
人物を認めたその王者の推挙で、発足後、人材難のコミッションに参加、以来20年以上ジャッジを務める
第八号 伊藤裕二
東京都出身
元世界ミドル級三位
初代シューター認定者
初代L・ヘビー級王者と引き分け、初代ウェルター級王者には認定戦でTKO勝利、第二代ウェルター級王者にはノンタイトル戦で判定勝利するもタイトルには恵まれなかった
ミドル級でも後の第三代王者と次期挑戦者決定戦で引き分けたり、王座を手離した後の初代王者と引き分けたりした
カール・ゴッチ先生の日本滞在中の世話係らしくゴッチ先生譲りの『無冠の帝王』である
第九号 矢野勝義
東京都出身
プリシューティング、クール戦時代~ヴァーリ・トゥード時代の選手
初代シューター認定者
第二回アマチュアシューティング大会に出場し中量級準優勝、プロデビュー
グラウンドパンチが初めて解禁された大会に出場し、後の環太平洋初代ライト級王者と対戦する
第十号 本間 聡
新潟県佐渡市出身
元世界L・ヘビー級一位
第一回アマチュアシューティング大会重量級準優勝
初代L・ヘビー級王者に二度挑戦し、二度目は引き分けた実績を持つ
その後も総合格闘技やヴァーリ・トゥードで闘う
第十一号 石崎 隆
大分県出身
剣道有段者、シューティング時代の選手
アマチュアを経ないでプロ昇格
ミドル級を皮切りにライト級からL・ヘビー級まで 増減量に耐え、その階級の有望選手に挑戦した
その中には後の第三代ミドル級王者、第二代ウェルター級王者、第三代ライト級王者がいる
初の現役国立大学生シューター
第四期格闘家発表
第十二号 上野九平
福岡県久留米市出身
修斗元世界ウェルター級一位
柔道経験者
地元の福岡県から神奈川県横浜市まで自転車に乗って上京する
1992年
アマチュア修斗大会ウェルター級優勝
1993年プロデビュー
修斗初代ライト級王者に勝利
現在、地元の福岡県にて格闘技の指導にあたる
第十三号 須田匡昇
兵庫県洲本市出身
修斗第三代世界L・ヘビー級王者
柔道三段
1996年プロデビュー
アマチュアを経験せず王者になった選手
2002年に王者に就き、2003年に世界で初めてタイトルの海外防衛に成功する
当時の日本人最強選手である
現在、地元の淡路にて総合格闘技ジム『トリニティサンズ』を主宰し、子供から大人まで格闘技の指導にあたる
第十四号 桜木裕司
宮崎県宮崎市出身
掣圏真陰流四段
極真空手初段
元パンクラチオン無差別級王者
自衛隊、日本体育大学を経て掣圏会館に入門し、総合格闘技やキックボクシングで闘う
現在、掣圏真陰流師範
第五期格闘家発表
第十五号 櫻井速人
茨城県竜ヶ崎市出身
修斗第四代世界ミドル級王者
柔道二段
1996年全日本アマチュア修斗ウェルター級優勝
1996年プロデビュー
『マッハ』の愛称で人気を誇る
史上三人目の無敗の世界王者
現在、地元の竜ヶ崎市で総合格闘技道場『マッハ道場』を主宰し、子供から大人まで指導にあたる
格闘技大会『マッハ祭り』を主催し格闘技界の繁栄に寄与する
竜ヶ崎市の市議会議員
第十六号 三島睦智
兵庫県尼崎市出身
修斗元世界ウェルター級一位
1998年プロデビュー
『三島☆ド根性ノ助』のリングネームで活躍
2002年修斗第五代世界ウェルター級王者に挑戦した経験を持つ
現在、地元の尼崎市で格闘技道場『コブラ会』を主宰する
第十七号 中山 巧
大阪府大阪市出身
修斗元世界ウェルター級五位
柔道三段
1999年全日本アマチュア修斗ウェルター級準優勝
2000年プロデビュー
後の第八代世界ウェルター級王者に一本勝ち
2004年には後の第九代世界ウェルター級王者に判定勝ちするも修斗のタイトルには恵まれていない
現在、地元の大阪市で『パラエストラ大阪』を主宰する
第六期格闘家発表
第十八号 中蔵隆志
大阪府大阪市出身
修斗第九代世界ウェルター級王者
2001年全日本アマ修斗ウェルター級3位
2002年プロデビュー
2007年第三代修斗環太平洋ウェルター級王座獲得
2008年修斗第九代世界ウェルター級王座獲得
2009年網膜剥離の為、王座返上
現在、地元の大阪市で格闘技道場『BLOWS』を主宰する
設立当初の修斗コミッションの理念であった真剣勝負、選手の健康・安全、社会的信用の獲得を20年以上経った今に受け継ぐ
第十九号 中尾受太郎
神奈川県横須賀市出身
修斗元世界ミドル級一位
柔道三段
アマチュア修斗から世界のリングへ、そして勝利
1995年 アマチュア修斗全日本選手権ミドル級優勝、全日本格闘技選手権 (真武館主催) 重量級準優勝
1996年 プロ修斗デビュー
1998年 第四代修斗世界ミドル級王者決定戦出場
1999年 後に海外での修斗公式戦が行われる事になるハワイで当時のUFCライト級王者から三角絞めで一本を奪う
寝技での打撃が有る状態で下から前三角絞めを狙う技術と精神力は世界の魁となる
2001年 米国ラスベガスでUFCデビュー、KO勝ち、通算2戦1勝1敗 (1KO)
その間、後の第九代修斗世界ウェルター級王者らを鍛える
現在、拠点を移した関西で中尾受太郎・総合格闘技/修斗スクールを主宰
第二十号 郷野聡寛 (総合格闘技及びキックボクシング)
東京都東久留米市出身
修斗元世界L・ヘビー級ランカー、第四代全日本キックボクシング連盟ヘビー級王者
サンボ経験者、アマチュア総合格闘技から世界のリングへ、そして勝利
1995年 全日本格闘技選手権 (真武館主催) 重量級優勝
1996年 プロ修斗クラスA (5回戦) デビュー
1999年 後のUFCウェルター級王者とプロ修斗で対戦
1996年、2000年 後の第三代修斗世界L・ヘビー級王者に連勝
2007年 米国ニュージャージー州でUFCデビュー、9戦全勝 (6KO3S) の相手から腕十字で一本勝ち、特別賞獲得、通算3戦1勝2敗 (1S)
現在もキックボクシング出場